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東日本大震災行方不明者捜索活動協議会2016

ご感想

 

ご来場いただきました皆様から頂戴しましたご感想をご覧ください。

 

一つは、以前から感じてはおりましたが、STEPさんが集めている膨大なデータについては、改めてとても驚きました。こういう表現が適切かどうかはわかりませんが、いわゆる「市民セクター」がこうした形で「想い」に加えて、きちんとした「データ」や「システム」を残していく力に驚きますし、そういう新しい時代が来ていると、やや上から目線に聞こえるかもしれませんが、2011年3月11日を経て、こういう社会が築かれつつあることに勇気を感じました。

 

この5年10ヶ月、みなさんがむしろ強く強く感じられてきたことですが、行政や企業、組織というものは、平時のルールの中でしか動けないものですが、そうした中、「行方不明捜索」という新しい行動や価値を形にしている、一過性のものではなく、ということに新しい「市民セクター」の意味を感じます。

 

それから、もう一つ感じたことがあります。

震災の日からたくさんの被災者や遺族、行方不明の家族、と呼ばれる人達とお付き合いし、お話を聞かせて頂いている私が、本当に恥ずかしいことですが、あの協議会の場で、改めて「探し続けることの意味」というものを知った、ということです。

「なぜ語り続けるのか?」「なぜ検証を続けるのか?」といったものを、日々、考え、感じ、見つめさせて頂いているのですが、彼らの中にあるのは、意識的か無意識的かは別にしても、根底には「自分を許せない」という責め、みたいなものを感じます。特に、お子さまを失った親の思いというものの根底には、どんな条件であれ「守ってあげられなかった自分への責め」を抱えていることを感じております。

協議会の場で、ご自身のお子さまを探すために女川で潜水をされている方だったと思いますが、協議会の最後の方にご発言されて、「探し続けることに意味がある」という言葉を話されていたと思います。私はその言葉に、同じ思いを感じました。私が言葉にするのもおこがましいのですが、「探し続けることが、生きる意味」であるような、「探し続けていなければ、生きていてはいけないのではないか?」という強い責めがあるような、そんな響きを感じました。

「たましい」が安らかであれ、と思います。

行方不明の方々の側にいらっしゃる皆さんのとても深い意味のある活動に、心から敬意を表したいと思います。

以前、お話をしたことがあるかもしれませんが、ある日、「もだえ神」という言葉を知りました。地域になんらかの困難や不幸にあった者に対して、側に寄り添い、ただ共に悶えて泣くだけの存在がかつてあったそうです。特に問題を解決する力も無く、ただ共に悲しむ存在だけれども、その無力な姿で悶える神さまだそうです。私は、ある事柄が果たして被災者の方々になんの意味があるのか、ずっと考えてきました。しかし、この「悶え神」という言葉に出会って、被災者の方々が笑い泣き怒り力落とす時に、とともに側にいて涙を流すだけの自分でもいいのかな、と許してもらえた気持ちになりました。今はともに涙を流す存在であり続けたい、と思っています。

みなさんの活動は、無論、決して無力ではありません。誰も歩んだことのない道を切り開き、多くの実績を残し、新たな繋がりをうみ、知見を積み上げ続けています。しかし、それ以上に、行方不明のご家族にとっては、ともに嘆き悲しむ存在として、とても大切な意味をすでにお持ちだと思います。

そのことは、益々これからの時代に意味を持つことだと思います。311を生きた私たちが、これからの社会に発信していく、大切な価値の一つになると思います。

Aさん

Bさん

・ STEPさんのこれまでの活動内容、捜索活動について確認することができ、有意義なものだったと思います。

・ 地中レーダ探査捜索については、今後研究を進め、今後の捜索活動に役立ててくれればと思います。

・ ドローン映像処理による効率化については、無人ドローンの活用により大きく捜索の効率化が図れると思います。

  発災直後の活用も含めてぜひ研究を進めていただければと思います。

・ 女川町に捜索については、ダイバーの方々が命がけで取り組まれていることが分かりました。

  大変だと思いますが頑張って頂ければと思います。

・ 気仙沼市における活動については、様々な取り組みをされてきたこと、今後の取り組みのあり方に苦労されていることが分かりました。

  ご遺族の方の支えになってなってきたことだと思います。

Cさん

・ 海中版の地中レーダの実用化に期待したい。3DSS活用により可能性のある絞れることは良いと思う。

  海底近くへセンサーを下げてはどうでしょう。(実際の磁気探査はこのようにやっています。)

  ワイヤー伸縮で深さに対応することと、測深機と併用して深さをリアルタイムで把握すること。

・ 地中レーダで地中にある物体をとらえるための調査は大変だったのだろうと思います。素晴らしいと思う。

・ 地上と地中を分けるというのは良いアイデアだと思う。

・ 女川町に捜索については、危険な潜水捜索に頭が下がります。思っていたより透明度が高いですね。

・ 気仙沼の活動については、継続することについての課題がある事が良く分かりました。

Dさん

・ 側溝捜索は工事前に捜索(側溝)を完遂できたことが大きな意味があると思います。

・ 地中レーダによる捜索の具体的な例として貴重なものだと思いました。

・ ドローンは現在の捜索の新たなツールとなって欲しい。

・ 女川町に捜索については、丁寧な捜索が行政ではなく民間団体の捜索によって実施され続けていることに驚きました。

・ 気仙沼市における活動については、捜索活動のデータを今後、警察、保安庁、自治体、工事関係で共有するのが課題です。

Eさん

・ 地中レーダ探査捜索については、専門的なことは解らなくても、現在行っていることが高度な技術に裏付けられていることで

  安心して活動できます。

・ ドローン映像処理による効率化については、更なる精度向上のため、技術の向上を期待したいです。

・ 女川町に捜索については、海中捜索の大変さを感じました。

・ 気仙沼市における活動については、同じ心情で活動を行なっている様子で共感できました。

Fさん

・ STEPさんへは活動継続させていただきます。

・ 地中レーダ探査捜索については、より効率的な、より確実な可能性を多く秘めた分野であることを改めて感じています。

・ ドローン映像処理による効率化については、人工衛星、航空機レーダとの併用で捜索活動に大きな役割を果たしていただける

  と思っております。

・ 女川町に捜索については、地元の皆さま(町役場・漁師など)に大きな支えをいただきながらの捜索であることを知りました。

・ 気仙沼市における活動については、今後もぜひ継続されることを期待しております。

 

 

Gさん

・ 女川町の捜索については、活動参加したことのない団体の報告を聴き良い刺激となった。

  海中の画像は初めて見たと思うが、海の濁り等捜す困難さを感じた。

・ 気仙沼市における活動については、KRAへは活動参加しているものの、

  過去の歴史を知らなかったので貴重なお話を聞くことができた。

 

 

© 2016 by 行方不明者捜索活動協議会

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